イベント活動報告

2024.12.19

「スポーツ界も注目!栄養豊富でサステナブルな豆類の最新トレンド紹介セミナー」開催報告

開催日:

去る12月12日(木)、USドライビーンカウンシル主催(後援:アメリカ大使館農産物貿易事務所)によるセミナーが、東京山手調理師専門学校で開催され、弊社代表の橋本玲子も、そのなかで講演をさせていただきました。

セミナーのタイトルは、「スポーツ界も注目!栄養豊富でサステナブルな豆類の最新トレンド紹介セミナー」。2部構成となっており、第1部ではUSドライビーンカウンシル グローバル栄養スペシャリストのChelsea Didinger博士から、豆に関する注目すべきトピックとして

 ・栄養価 
 ・健康効果 
 ・サステナビリティ 
 ・食のトレンド 
 ・おいしい豆のレシピアイデア 

の5つの項目に沿ってお話いただきました。
その中では、豆は大変栄養価が高く、とりわけ食物繊維とたんぱく質が豊富であるという特徴があり、一般的に不足しがちな栄養素でもあるため、食事バランスを整えるには大変有効な食材であることや、慢性疾患の予防や腸内環境の改善などの健康促進に繋がること、そして健康で長寿な人々が数多く居住するエリア【ブルーゾーン】では、他の地域の4倍の豆を食べていることなど、具体的な例をご紹介いただきながらお話しいただきました。さらに、豆はサステナビリティにも大変貢献する農産物であり、生産性の高さや土壌の健康の維持に役立つこと、そして温室効果ガスの排出量や水の取水量も極めて少ないことなど、地球や人類にも良いものであるにもかかわらず、その恩恵を享受できるほど私たちは十分に豆類を食べていない現状を説明いただきました。

そのような中で豆類を活用した食品は様々な形で市場に出回っており、現在アメリカで注目されている商品や人気が高まっているスナック菓子などをご紹介いただきました。そして参加者はスナック菓子やChelsea Didinger博士が考案した豆を使った料理を試食し、アメリカで支持されている味覚やトレンドがどの様なものなのかを体験するとともに、豆の魅力を知識として理解する貴重な時間を共有しました。

そして第2部では弊社橋本より、「スポーツの世界におけるサステナブルな食の動向について」として、過去のオリンピックにおけるサステナビリティの位置づけや、本年開催されたパリオリンピックにおける「フードビジョン」で植物性たんぱく質の使用量がコミットメントされた件、そしてアスリートのたんぱく質推進摂取量のなかで一部を植物性たんぱく質に置き換えることが健康維持のためにも有効であると考えられていることなどを紹介するとともに、アスリートの中でも「フレキシタリアン」や「ラクトオボベジタリアン」「ベジタリアン」「ビーガン」を志向する方が増えてきている現状などを説明致しました。そのようななかで、スポーツ栄養学の視点から見た豆の魅力は数多くあり、高たんぱくで低脂肪であることをはじめ、炭水化物や食物繊維、さらにはビタミンB群やミネラルも多く含むなど、アスリートに欠かせない栄養成分がまんべんなく含まれていることから、スポーツシーンに合わせた取り入れ方を行うことで、十分に豆類の魅力を活かせることを説明させていただきました。

合わせてキドニービーンズを使ったアスリートに向けて開発したハンバーグを皆様に試食していただき、豆の栄養価やその食感を活かしたアイテムは、コスト面でも優位性があることで、大変好評を頂きました。

Food Connectionでは今後も食を通じてアスリートを応援してまいりたいと思います。